令和6年9月23日に松本市の上土劇場にて、落語家の桂竹千代さんを迎えて
「落語で発見!古事記を知らなきゃ日本を語れない」と題して独演会が開催されました。
当日は祝日だった事と、松本市内の別の場所で落語会もあった為か、やや少なめの、それでも60名の方にお越しいただきました。会場は子供も多く、アットホームな雰囲気の落語会になったと思います。
開始直後に生の落語の経験が有る人の確認をされますが、手を上げた人は2割弱といったところか。
私も生の落語は初めての体験となりますが、その前に古事記を題材とした創作落語がどんな物になるのか想像もつきません。
史実を元に話を読む芸である講談ですと古事記を元に語り話を作れるとは思いましたが、古事記にも会話は有るとはいえ落語は会話で話を作る会話芸ですから、どんな笑いの取り方をするのか非常に興味がありました。
動画サイトで予習も考えましたが、初体験を楽しむ為に予習はしないで挑みました。
話は3席で、先ずは小咄を中心とした通常の話をしていただきました。
小咄が中心なのは子供が多い事を考慮してだったのでしょうか。
場内の雰囲気を見ながら次々と笑いをとっていきます。
テレビや動画で見るのと違い、地方での落語ですとお客さんの状況や雰囲気により色々と変えていくんでしょうね。
2席目はいよいよ古事記の話を。
古事記のストーリー説明をしながら、現代的な話を盛り込み笑いを取っていく展開です。
長野県と古事記の関わりといえば、天照大御神が隠れた岩戸をタジカラオノミコトが遠くに投げ、その岩戸が山となり戸隠山と呼ばれるようになった話。
それと、国譲りの際に建御雷神に負けた建御名方神が信濃の諏訪湖まで逃げた話がありますが、その2つとも話してもらえました。
3席目はそのまま古事記の話を続けるか、岩手の英雄である大谷翔平のルーツである偉人の話をするか観客の拍手で決める事に。
蝦夷のアテルイの話ですね。
アテルイの事を知っていたのは10人も居ませんでしたので、古事記の話になると思いました。
しかし拍手はアテルイの方がやや大きく、大谷翔平の前振りは大きいと実感します。
平安時代の初期に活躍した東北の英雄で、蝦夷と呼ばれた東北の民を守る為に坂上田村麻呂に降伏をした話です。
好きな歴史話の一つだったので嬉しいですね。
タウンミーティングで何故落語かと思いましたが、普段から活動に追われ、勉強もしている党員さんに、学びも大事だけど息抜きも必要だと、第2支部の役員さんからの心遣いが感じられました。
楽しい落語会でした。
桂竹千代さん、ご参加の皆様、ありがとうございました。
記 : 酒井善明
桂竹千代さんを囲んでの懇親会は和やかな中でも、もちろん現状の日本を憂い政治的な問題意識のある党員たちの話を竹千代さんも真剣に聞き入っている様子が伺えました。
そして、初めて参政党の懇親会に参加されたMさんはその後党員として登録されました。
同志・仲間として温かく歓迎しています。ありがとう〜!!