● 党員の代表として議員活動されていることへの実感・感想
近代政党の議員として実践が始まっていますね。議会を経験されてお感じになっていることについてお話しいただけますか?
まず、議員として議会に参加するには、党や党員皆さんを代表している立場ですので「いつも情報を取りながら学び続けなくては」と考えています。私が行った質問の中ではワクチンや太陽光パネル、LGBTの問題などが代表的ですね。ただ、軽井沢町から出る問題や議案については党としての見解がない場合があるので、総合的に判断し意見をまとめるために「本部や党員さんだったらどう考えるかな」など意識しながら活動してゆくのが公認議員のあり方ではと日常をふり返ります。まだトライ・アンド・エラーの過程にいますが。
常に学びを心がけておられるのですね。普段はどういったところから情報を得ていますか?
それは党員の皆さんと一緒です。「赤坂ニュース」や「CGS」も観ていますし、議員は運営党員なので随時本部から配信される研修動画からも情報をキャッチしています。その他、党関連外のYoutubeやニコニコ動画などからも情報を得ていますし、関連書籍で更に深掘りもしていきます。他の地域の話題が軽井沢町の課題と合うこともありますので新聞・ニュースも観ますね。それらに自分の解釈を加えていく感じですね。これらが情報収集・整理のベースとなっています。でも、町議会の議案について判断に迷うこともあるんです。専門的な裏付けデータ等が必要なときは地域の党員さんに情報集めを手伝っていただく場面もあります。党のチャットワーク(以下CW)に全国的な議員団のグループチャットがあり、そこでの情報交換でも考えを補強します。でも議会は議案への準備の時間も少ない場合もあり、その場で判断を求められるような経験もありましたが・・・
● 党員CWでコロナワクチン接種費用補助の反対討論動画を投稿いただいたことについて
各支部の党員は、CWを使ってコミュニケーションを行なっていますね。先日の県全体のCWグループでは小林議員から議会動画についての投稿があった際らに大変盛り上がっていました。その時の投稿で伝えきれなかったことなどありますか?
私が議会の討論でワクチン財政について発言していたときの動画を紹介したときのことですね。党員の皆さんが知りたいのは、他の議員さんたちがホンネではこの問題についてどう考えているのか? ということだと感じました。町からの接種に対する助成金が適正か以前に、この薬剤の接種自体への考え方といった視点でお話ししますが、CWでもそれを指摘してくださった投稿があったように、そもそも接種を推進してゆく国の政策に対して、問題意識を持っておられない議員もまだまだいると実感しています。
本件について議員同士で突っ込んだディスカッションができるまでに至ってないのですが、ほかの議員さんからは「ご自分や家族には接種させてない」ですとか、「町民個々は自由に判断すべき」といったニュアンスが一部あることも聞いていました。必ずしも町議員の全員が情報をキャッチできていない訳ではないのかも知れないですね・・・
つまり、一部には危険性がある情報を得ていながら、ワクチン財政に「消極的な賛成」にまわった議員さんたちにも本音は別にある可能性もあるということですね。町議会には、何か採決の票をあらかじめ取りまとめをするような動きがあったのでしょうか?
軽井沢には、他市に比べて会派を作らずに無所属の方も多いので、良く言えば各議員の発言は会派等に縛られることが少なくそれぞれの立場で意見をしやすい議会だと言えるのではないでしょうか。
それと今回こうして討論をするに至った経緯として「これはおかしい」と強く感じたことがあったのです。通常、議会では初日に町側の担当者から議案説明があるのですが、今回の補正予算案の中で圧倒的に金額が高い予算項目なのにも関わらず、中身の説明では「医療機関への委託料」の一言としか説明がなかったため、それがどのような補正予算なのか十分な説明がなされなかったのです。
後日の予算委員会の中で私から質問し答弁を求める事で初めてようやくその内容が何を意味することなのかを知れたのですが、私が質問しなかったら他の議員は誰も質問しないような雰囲気でした。今まで接種は国の施策で町が主体でないため、町や議会として議論を逸らすことができていたかも知れませんが、この4月からは定期接種へ移行し接種にかかる費用のうち国関連団体の補助に加えて町でも助成することになっていました。それは町政にも責任が加わったという事ですので、その意味でも議員は他人事と逃げることはできないハズだったのにです。
小林議員は議会進行の途中でこの議案の中身を知り、行動に移つしたということですね?
少し話しを戻して、討論で発言されるまでにはどのような経緯があったのでしょうか?
6月議会では初日6日に町からの議案の説明をされましたが、議案の詳細はその後の予算委員会のときになるまで質問ができないんです。その頃既に党の議員団グループチャットでは海老名市など他の自治体で同じ議案の話題が出ており、「医療機関への委託料」が意味するのは、個人が受ける一回の接種費用を自治体が助成する予算を指すものだと確信が持てたのです。今回は他の参政党議員からの情報で全国的な接種費用の単価なども事前情報として得ることができました。そのおかげもあって18日の予算委員会にてピンポイントで質問ができて論的も把握できた為、最終日の20日の表決の前に反対討論の準備ができ、その日の表決に臨むことができました。
結果は残念でしたが今後のこの問題についてお話しいただけますか?
この接種助成は今年10月から行われます。しかしその前の9月にも議会があるので、その時のための一般質問の準備を検討しているところです。さらに町から新たな情報がないか注意深くアンテナを立てているところです。
● 一年目でできたこと・これからの取り組みについて
普段の軽井沢町についてお聞かせください
軽井沢は、様々な意味で知名度の高い町だと改めて実感しています。
町民だけでなく別荘住民の方々からの固定資産の税収も多く、財政も他の地域に比べて豊かな町なんです。
でも、そこに暮らしておられる元々からの町の人たちの気風は飾らず、自然や景観の保全にもとても意識が高いなと実感しています。町政としては、新庁舎改築関連や公立病院経営課題、公共交通課題などに住民の方々の関心が高く、私が主宰している議会報告会でもそうした地元の方から声も徐々にいただけるようになってきました。
ほかの地域との共通課題とは
これは全国レベルの共通課題でもありますが、幼稚園や小学校の教育内容の中に「包括的性教育」というLGBT推進関連のカリキュラムが行われ始め、町でも今年度業務委託として予算化されました。他にも外国資本等による過度な土地開発・買収等が見え隠れしています。住民の危機意識はこれらに対して乏しい部分もあり、町も実態把握ができていないようにも感じます。そうしたことから、他の市町村や海外等で問題になっていることを裏付ける根拠や実例をまとめ、分かりやすい資料を作成し説明をする事がとても重要だと気付かされました。これはすぐに取り組まなければいけない事だと痛感しています。
小林さんにとって市民(町民)の政治参加とは
前述したように一般質問や質疑をする際に、様々な情報源から裏付け情報を揃えることや、それを分かりやすく資料化したり発言内容に落とす作業が、とても時間がかかるんですね。
現状は、選挙のときから献身的にサポートしてくださっている党員さんもいますが、町政で審議することや一般質問をしたいジャンルは多岐に渡る為、もっと多くの方のご意見やサポートを頂けると、今より中身の濃い質問・質疑になるのではないかと感じています。私は町議選挙の時に、皆さんが政治に参加しやすい仕組みを作ることも掲げてきました。これからは、政治に興味がある若い学生さんや子育て世帯の方などにも入っていただきながら、調査や情報・ニーズ集めもサポートしていただき、町に質問・提言をする過程を一緒に取り組んでいけるような環境を作っていけたらと考えています。ここでまとめられた内容は、党の議員団データベースにも加える事ができれば他の地域でも生きた情報として活用されるかも知れませんから。
政治は無関係とは思わないけど、具体的な関わり方に迷っている人たちになにかメッセージをいただけますか?
私も政治の経験は全くなく飛び込んでみた立場です。飛び込む前に議員活動を実務でサポートする立場で共に活動してみていただければ、ご自身で政治への関わり方や距離感も掴めてくると思います。私たち公認議員をそのような場として使ってもらってもいいと思います。また党本部でも「参政党政治塾(https://www.sanseito.jp/seijijuku/)」が企画されていますのでこちらもぜひ見てみてください。
小林議員ありがとうございました。今後も共に進んでまいりましょう。
(取材・文責 今井英明)
議会報告会 10.19.2023
去る2023年10月19日小林天馬議員による軽井沢町議報告会&お話会が行われた。
21時半スタートという遅い時間にも関わらず、党員・サポーター・町民等、合計20名がオンラインで参加した。軽井沢町では初の参政党の議員に対するそれぞれの思い入れの強さだろう。
「未来の子どもたちに誇れる軽井沢町にする」というビジョンを掲げている小林天馬議員は、東京生まれの39歳、4人の子供の父親でもある。自分がどう町議と関わっていくかで、自分の子供の未来にも影響してくる、そんな議員の思いも見えてくる。
【実際に9月の議会では何が話し合われたのか?】
軽井沢町議会では令和4年度決算の審査がメインに行われた。決算審査とは、前年度執行した予算に対して、議員が住民に代わって行政効果を評価する役割だ。4日間にわたり議員から質問し、税金がどう使われたかを審査した。
小林天馬議員が重要だと感じた決算・議案は下記3点だ:
A. 新庁舎改築方針
新庁舎の規模については、当初の計画では、中央公民館や木もれ陽の里や消防署に分散している部署を新庁舎に集約する計画となっていたが、既存施設をそのまま活用しつつ再配置を行うことから、当初の計画であった集約化を想定していた執務スペース1500㎡を除いた6000㎡を縮小目標としている。
またDX推進による手続きのオンライン化やペーパレス化、テレワークの推進などによる執務スペース削減と窓口集約による手続きワンストップ化などにより住民にとっての利便性向上やゆとりあるスペースの確保を目指していきたいとの事だが、そのDX推進の具体的内容がまだまだ見えない事に現時点での課題があるとした
また新庁舎改築をするにあたり、当初町はZEBを目指していたが、太陽光パネル等の設置費用など高額になる為コスト削減案としてZEB Readyで行い、将来的にZEBを目指す方針に変更した。
ZEBとはNet Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、「ゼブ」と呼ぶ。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支を省エネで50%削減、総エネで50%削減し合計してゼロにすることを目指した建物のことを表す。一方ZEB Readyとは創エネは行わず省エネで50%削減を目指すもの。小林議員は、根本的な問題として再エネ開発自体にも環境保全との相反関係があるので見直す必要があるのではないか?と提言した。
軽井沢町庁舎改築周辺整備事業見直し方針案については、「見直し前の業者と同一なのはいかがなものか?」との質問があったが町は「妥当」との回答であったというが、これも町民にもう少し納得がいく説明が必要ではなにか、とコメントした。
B.軽井沢病院の収益が合わない?
単純ミスや固定資産税台帳にも誤りがある可能性があり決算審査前に作業完了せずの為、小林議員は決算認定できないのでは?と認定に不同意したが、驚く事に16人中12人が認定と、認定多数で決算は認定可決された。
C. 4人の教育委員、うち2人が私立理事長はNG?!
軽井沢町の子ども教育の方針を決める教育委員。全4名のうち今回1名交代人事案あり。 既に某私立学校の理事長が教育委員になっているが、今回別の某私立幼稚園の理事長が推薦されたが、賛成4人に対して不賛成10人により、不同意に。やはり町の教育の方向性を決める上で偏りが出るのではないかという意見が多かったようだ。
【小林天馬議員による一般質問】
1. 軽井沢町死亡者急増 なぜ?
令和3年・4年・5年と軽井沢町の死亡者が対前年比で120%前後と急増しており、高齢化や移住者増などに加えて新型コロナワクチンの後遺症である可能性も含めて町に調査を依頼したが、分析自体が町のやる事ではないと拒否されてしまったようだ。
小林議員は全国でも原因不明の超過死亡者数を引き合いに出しながら、「町民の命に関わる事」として本件を非常に重く捉えており、これからも町に現状分析・原因究明や対策検討を求めていく方針だ。
2. 再エネは軽井沢町ではポテンシャルが低いが進めるのか?
軽井沢町の再生可能エネルギー(以下再エネ)導入は、以下の3つを基本方針としている。
・地域資源を活かした再エネを導入する。
・自然環境の破壊や景観を害する開発は行わない。
・再エネの導入によってエネルギーの地産地消を実現し、これをアピールすることで町の魅力を向上させる。
軽井沢町の再エネのうち報告書によると約76%を占める太陽光パネルのポテンシャルが272MWあるとされているが、上記町の基本方針のうち特に景観を害しないように航空写真で調査したところ、町が容認できるのは16.7MW(94%減)程度しかない事が確認された。小林議員はその他にも町民負担が増える再エネ賦課金や廃棄の問題がある太陽光パネル推進自体を見直してはどうか?と質問し、町も町内だけで再エネを拡げる限界を感じているようで別の策を検討するとの答弁があったようだ。
3. 発達障害児にどう対応していくのか?令和6年度から始まる児童発達支援センター条例が可決。
1身体障害 2知的障害と3発達障害の子どもの対応を行うようだが、
発達障害(グレーゾーン)の子どもへの対応は大丈夫なのか?小林議員の調査によると、長野県で発達障害のサポート体制を強化したところ、発達障害と診断される子どもが増え、発達障害者向けに投与される薬の量も増え、その薬の副反応で子どもの自殺者が増加した結果が出ている報告がある為、安易な発達障害認定や薬の投与には一度見直しをかけたい考えだ。
これらの小林天馬議員からの報告を受け、報告会参加者からは驚きの声や、様々な意見交換がされた。決算報告書に誤りがあるなど言語道断という人もいれば、あまり追求しすぎると役場職員の負担を増やしすぎるので監査人をより監視した方がいいのではないか?という意見や、死亡者数急増の件に関しては、年代や死因等についても調査するべきとの声があった。
全体的に、非常に参政党らしい角度から問題を捉え意見や質問している姿勢が伺えた。定期的にこのような報告会・お話会を開催することにより、本人のモチベーションにも繋がっているようだ。個人的には小林議員が軽井沢町議員になってから、非常に議会が身近に感じられるようになった。四児の父親であり、会社員もしながら、町議にも努力を惜しまない。そんな今後の小林議員の活躍を益々期待したい。
窪山絋堂(軽井沢党員) 記
今回、「町議会の中身」とも言える議事録の一部に触れてみて、
議会を身近に感じることが出来たと共に、小林町議による、恐らくこれまでには無かったような角度から切り込んでいる質問が「さすが参政党♪」とも思えて嬉しくなりました。
村田二郎(校正員) 談
9月議会一般質問の模様が下記サイトより動画配信されています。
ぜひご覧ください。
〇増加する当町の死亡者数について(コロナワクチンについても触れております。)
〇太陽光パネルについて
6月議会一般質問の模様が下記サイトより動画配信されています。
ぜひご覧ください。
○子育て世代への柔軟な保育環境の検討について
○新型コロナウイルスワクチン接種による副反応及び後遺症の把握について